オーケストラ楽譜 パート譜面の書き込みに便利なマーク印・実例の譜面写真付き解説

ソロで使う楽譜とは違ったオーケストラで使う楽譜ならではの書き込み記号があります。楽譜に注意事項を書き込むことは大切ですが、練習中に文章で書き込む時間も譜面のスペースもありません。そんなときに便利なオーケストラ譜面の書き込みでよく使う記号の書き方、意味のまとめです。

バイオリン奏者がよく使うものをまとめました。各プルトごとで共有する譜面なのでお互いにわかりやすく書き込むように心がけたいですね!楽譜への書き込みにはいろいろな記号・書き方があるので一例としてご覧ください。

※アメリカカリフォルニア州の市民オーケストラ、スタンフォード大学オーケストラに参加していますが、pizz.に△印以外全部共通の書き込みでした。


【メガネマーク、目のマーク】

 

音楽的にテンポがゆれる(不正確になる)所で「必ず指揮者を見ましょう!」という指示です。


【→、右向きの矢印】

 

テンポをあげる(速くする)所に書き込みます。


【←、左向きの矢印】

 

テンポを遅くして弾く所、テンポが速くなりすぎてしまう所に書き込みます。落ち着いて弾きましょう。


 【縦線】

拍頭の目印のために書くマークです。拍がわかりにくいところに書き込みます。

 

 


【波線】

 

「rit.」等の指示がある所で「遅くする・だんだん遅くする」の意味で使います。


【in2、in3、in4等

 

「in2」は指揮が2つ振りという意味です。1小節に指揮者が何回指揮棒を降るかで数字が変わってきます。


【△マーク】

 

曲の途中で指揮が3つ振り(3拍子)に変わり注意が必要な時に小節の上に書くマークです。


 【斜め線、もしくはV字マーク】

 

指揮者が音を切って、間を開けたあとに次ぎの音に入る時に書き込みます。


【div. 】

「ディヴィジ」と読みます。重音を表と裏で分けて弾くときに書き込みます。


【ミュートをつけるマーク】

「con sord.」では、ミュートのつけ忘れがないように「ダウンの記号」に「↓」を付けた記号を書き込みます。


【ミュートをとるマーク】

「senza sord.」では、ミュートのとり忘れがないように「ダウンの記号」に「↑」を付けた記号を書き込みます。


【pizz.に△マーク】

 

指で弦をはじくピッツィカートの指示を見落とさない様に、「pizz.」の文字を△マークで囲うことがあります。


【V.S.】

急いで譜めくりをする必要があるときに、めくるページの右端に書き込みます。


【音符と音符を結ぶV印】

半音の時にぱっとわかる様にV印をつけることがあります。


【G.P.】

ゲネラルパウゼの略称です。オーケストラの全部の楽器が休止する時に書き込みます。


【各楽器の略称】

サッと書き込むときに便利なので覚えておきましょう!

 

1st(第一バイオリン)・2nd(第二バイオリン)・Va(ビオラ)・Vc(チェロ)・Cb(ベース=コントラバス)・Ob(オーボエ)・Fl(フルート)・Cl(クラリネット)・Fg(ファゴット)・Hr(ホルン)・Tp(トランペット)・Tb(トロンボーン)・Perc(パーカッション)など


 

以上、主に使われるオーケストラ譜書き込み記号のまとめでした。その他にもオーケストラで役立つまとめを書いていますので宜しければご覧下さい。

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